使い捨て(使い切り?)電車「走ルンです」こと209系。当初の予定を大幅に上回り、新製配置以来17年も経った1月末をもって京浜東北線を引退することになったらしい。正直、どうでもエエ。私はコイツにはまったく興味がなかったのである。しかし、目の前に現れてしまうと、悲しいかな一応1枚ぐらいは撮ってみたくなるのが撮り鉄の性。これは銀色電車に魂を惹かれた話である。 北斗星を撮影していた日曜日、コイツが大宮方面へ向かっていった。その場に居合わせた若手のホープ、オホーツク9号氏によると、京浜東北線からの引退まで残り1週間であるらしい。氏はコイツを狙うために場所を替えるという。気になる。マジで気になる。大宮で折り返して20分後にはまた戻ってくるハズである。ちょっとだけ撮りたい気がする・・・。いや、撮ってみてぇ。どうする?ん〜ついにアングルを変えて、禁断の京浜東北線にレンズを向けてしまったのである。しかし、普通に撮るにはあまりにも焦点距離が長過ぎた。レンズは500mmしか持ってこなかった。正確に言うとテレコンがあるのだが、役に立たない。余計に長くなるだけである。せっかくの長編成であるが、横アングルの編成撮りなどはまったく不可能。仕方がないのでいつものように縦顔面を狙う。直前の練習電車で3両目のパンタが入るように構図を調整する。OK。カッコええ。私が最も得意とするアングルなのだから当然である。 10分後、走ルンですはやってきた。何でもコイツは色を塗り変えて房総地区に転属するらしい。千葉県民の私としてはちょっと悲しい。クサイタマのおさがりなんかいらないのである。走ルンですは意外と長持ちするらしいと知った日曜日だった。 |