この夏休みは山陰線迂回貨物の訓練運転を狙って西日本へ向かった。途中、行き掛けの駄賃に伯備線のお立ち台でサンライズ出雲を狙う。このお立ち台、巷にはいろいろ参考写真があふれているのだが、どれもこれもイマイチである。ケーブルが写り込んだり顔の横に架線柱が入ったり、ヌルヌルである。また、バックは笹林であるが、笹は夏にならないと緑にならない。時期を考えないとバックがションベンがかった汚い黄色で悲惨である。まともな写真はないものか?しかし、他人様の写真に文句を言ってもどうにもならないので、自分で構図を組んでみるしかない。レンズを取っかえひっかえしてファインダーを見てみると400mm程度が障害物をカットできそうである。左端は接近警報のピコピコ棒をギリ回避。車両の左に余白が残るようにして、上下はケーブルを回避してパンタとスカートが切れないようにカツく抜く。練習電車で確認して最終判断。これでOK。ベストアングルはなかなかのピンポイントであった。 午前8時半前、ピコピコ棒が点滅して踏切が鳴り始めるとトンネルの奥にライトが見えた。先頭車が首を振って右に逃げていく直前にシャッターを切る。オッシャァーッ!極った。西日本豪雨災害から復活して運転再開されたばかりの国内最後の定期寝台特急を仕留めた。 |