2009.12.1(火)更新
キハ58・28べにばな
2009.11.7(土) 米坂線手ノ子−羽前沼沢
Canon EOS 40D EF300mmF2.8L IS ISO100

 新潟デスティネーションキャンペーン第3ラウンドの急行べにばな。紅葉真っ盛りの米坂線に国鉄急行編成が帰ってきた。
 昨年、何度も通った米坂線である。季節は異なるものの有名俯瞰ポイントでの写真はすでに何枚か押さえている。紅葉をメインにした風景的鉄道写真も捨て難いが、赤字に輝く急行幕が見えてこそ急行列車である。というわけで、今回は平地で接近戦を仕掛けることにした。場所は盟友・千ちゃんが今年の年賀状として送ってくれた手ノ子のSカーブ。ちょうど1年前にリバイバル運転された急行べにばなを仕留めたその一枚は、群を抜くカッコよさだったのである。昼過ぎには現着し、早々とゲバを張って待機するが、やってくるのは身内ばかり(笑)。ゴルきち氏に湘南ナンバー氏、Sケン氏にオホーツク9号氏ら。私も含めて千ちゃんからの年賀状に触発されたのは言うまでもないだろう(笑)。のどかな撮影地に白黒の巨砲が並び、物々しい雰囲気を醸し出す。そんな中、
「米坂でゴーヨンはいらんだろ」
と、判断を誤って500mmを持ってこなかった私はデジに300mmをセットして疑似480mmで縦顔面を狙うことにした。APS-Cデジの恩恵による疑似望遠効果であるが、本来の焦点距離のレンズを使った場合と決定的に異なるのがバックのボケ具合である。500mm本来のボケと疑似480mmではボケ具合がまったく異なる。バックの紅葉がボケた方がより立体感のある写真になるのだが、持ってこなかったものは仕方がない。
 クソ雲心配無用の快晴の空の下、しばし仲間とバカ話。忘れた頃にやってくる新型銀色キハでアングルを確認しながらべにばなを待つ。15時半過ぎ、Sカーブの奥から主役が登場。晩秋の低い光線でキャブの中まで照らされた国鉄急行編成は最後の秋を駆け抜けていった。

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