秋口に3年連続で運転された四国のカン付き急行。しかし、それもついに今年で見納めである。一昨年、予讃旧線を走ったうわじまは曇天にヤラレた。昨年、徳島線のよしの川と牟岐線のむろとは仕留めることができた。今年はどうする?夏から3ヶ月連続で九州へ遠征しており、出撃し過ぎと仕事に追われて日常生活もままならない。しかし、悩んでも仕方がないので(笑)、とりあえず徳島行きの夜行バスだけは押さえておくことにした。夜行バスなら飛行機と違って、ドタキャンしてもクソ高い手数料をボラれることもなく、たった数百円のキャンセル料だけで済むのである。 それからおよそ1ヶ月後。週初めの週間天気予報を見ると、どうやら週末は晴れるらしい。最近ちぃとも当たらない天気予報であるが、水曜になっても木曜になっても晴れ予報は変わらない。ついに前日の衛星画像でも日本列島から雲が追いやられて、やっぱり晴れてしまうらしい。やはり、行くしかないようである。金曜夜、新宿駅から夜行バスに乗る。一昨年、昨年とそんなに人出が多くなかったので、たいしたことはないだろうと思っていたら大間違い。撮影地は香川、徳島の「わ」ナンバーがウジャウジャ。関西、関東の著名な重度のキ○ガイ症候群のみなさま(思い当たるアナタです!)から、どこぞの普通のライトな方々まで、かなりの大賑わいなのであった。そんな中、W氏、さささ氏、千ちゃんと私の4人は前週の九州から引き続いて連続参戦。もちろん、我々のキ○ガイ度がかなり高いことは言われるまでもないことである。 まず一発目、キハ65先頭の阿波は激混みが予想される大坂峠の俯瞰を外して、マーク主体で撮るべく独りぼっちで山篭り。誰もいないアウトカーブを探し当て、緑の山をバックにして「オレのカーブ」で1勝目を勝ち取った(写真なし)。 二発目のよしの川、これはビニールテープを貼っ付けたような変なヒゲが先頭である。カッコ悪いのは承知であるが、一応コイツも押さえねばなるまい。しかし、撮る場所がない。昨年来たときから徳島線にはロクなポイントがないことは分かっていた。苦肉の策で貞光川のトラス鉄橋に行ってみる。おぉぉ!!!昨年は明るいグレー(だった?気がする)で撮る気も起きなかった鉄橋が緑になっている!即攻でトラス抜きの縦顔面を決断し、立ち位置の微調整に入る。しばらくすると千ちゃんとコサカミ氏も合流して仲良くゲバをセッティング。昼寝をするには中途半端な時間を我慢して、ヒゲの通過を待つ。約1時間後、やってきたヒゲはやっぱりカッコ悪いのであった・・・。 最後は問題の土佐である。コイツは順光になる場所が非常に少ないのである。やはり、みんな考えることは同じらしく、多くの方々が唯一バリ順となる箸蔵駅に大集合。橋が落ちるんじゃないかと思えるほど撮り鉄で超満員札止めとなった跨線橋にポジションを確保した。午後4時ちょっと前、真正面からの低い光線をギラギラ浴びて役者が登場!ホーム上も合わせて総勢50名ほどの同志と共にカン付き急行を迎撃した! その後、私は徳島道を激走して徳島市内でレンタカーを返却、バスで淡路島と2つの海峡を越えて新神戸から新幹線に乗車。ちょうど日付が変わる頃、はるか600kmも離れた自宅にたどり着いたのだった。一方、コサカミ氏と千ちゃんは四国から車でそのまま翌日の飯山線の急行野沢に転戦したという。まさにキ○ガイ!クレイジーもここまでくると漢(おとこ)である。私?翌朝起きれず、二度寝したことは言うまでもないであろう。 |