昨年12月、485系としては2001年8月以来、9年ぶりに運転されたひばり。ここ数年のリバイバルネタではイラストマークの完成度が高かったと評判の列車である。事前に得た情報では、下り方が文字マーク、上り方がイラストマークとのことだった。53-10改正以降の絵入りマーク世代である私にとって、文字マークの下り列車はスルーである。順光になる撮影ポイントもほとんどなく、正直わざわざ出撃するほどのモンでもない。 下り運転の夜、どこかの掲示板で見た文字マークはあまりにも悲惨だった。まるでマジックで手書きしたかのようなひょろひょろ文字でコピー用紙を貼っ付けた感さえ漂うヒドイ出来。あんなみっともねえ手抜きマークはひばりじゃねえと撮りに行かなかった私はちょっと安心したのだが、上り方のイラストマークはかなりの出来だった。最近リバイバル特急のイラストマークはガラスの外側に貼り付けるシールがほとんどで、内側から蛍光灯に照らされてスケルトン具合が非常にいただけないのだが、このひばりはシールの素材が厚いのか色が濃いのか、透けはなし。これはヤバイ。ヤバ過ぎる。この出来なら問答無用で出撃しなければならない。 数時間後、2007年の583系リバイバルひばりで直前曇りの撃沈を味わった千ちゃんとともに因縁の高久駅に向かった。上りひばりの通過は午後である。インカーブ側にも日が当たることを見込んでのポジション取りである。1時間に数本やってくる貨レと普電でアングルを調整しながら本命を待つ。お昼を過ぎるとだんだん雲が増えてきた。天気はもつのか?不安がよぎる。 午後14時前、列車接近を報せる警告音が鳴る。来た!引き付けてシャッターを切る。迎撃成功!撤収中、先ほどまでの青空は30分もしないうちにどんよりクソ雲に覆われてしまった。ふぅ〜危ねぇ危ねぇ。 |