4/末、埼玉県北部での朝練が幕を開けた。今季のターゲットはロクヨン1000番台のあけぼの。昨年、37・38兄弟はしっかり仕留めた私だが、末弟1000番台には苦戦を強いられた。1000番台狙いで3度神保原へ出撃したものの3戦全敗。モヤがかり、薄晴れ、通過直後に晴れと苦汁を飲まされ続けたのである。私はバリ晴れ以外は認めない。あれから1年、待ちに待ったリターンマッチのチャンスがやってきた。 金曜夜、久々の週末晴れ予報が気になってしかたがなかった私は会社の飲み会をキャンセルして空模様を伺っていた。木曜から2日間も雨を降らせ続けた前線がちょうど関東上空を通過中。自宅の千葉ではまだ細かい雨が降っていた。いつもならまず出撃はありえない状況である。しかし、衛星画像を確認するとクソ雲の帯が確実に西から抜けつつある。あけぼの通過まであと6時間。これなら晴れる!間違いない。晴れるかどうかを判断するならインチキ気象予報士などはるかに凌ぐ能力を持つ私は出撃にGOサインを出した。 土曜の深夜0時、自宅を出発し、関越道を下る。高坂SA付近まではまだ雨が残っていた。晴れるのか?さすがに我が絶対の晴れ予報をもってしても不安がよぎる。しかし、嵐山小川ICを過ぎると状況は一転する。空が黒い。ねずみ色の低い雲は消滅し、星空快晴になったのである。ハッハッハ!さすがオレさま。当然の結果である。もちろんさっきまで半泣き寸前で引き返そうと思っていたことは極秘である。 午前2時、一番乗りで現着。いつものポジションにゲバを張っていると誰かがやってきた。ん?真っ暗闇でも見覚えのあるシルエットに目をこらすと、やはり若手のエース、雲発生注意報氏であった。氏も晴れると踏んで出撃してきたとのこと。さすがは達人(≒キ○ガイ)、ベストコンディションを嗅ぎつける能力はハンパではない。ゲバを張り終え、車に戻ってしばし待機する。日の出前の臨時能登はあっさり見送り、本命あけぼのを待つ。 5時29分、日の出から30分後の太陽光線に照らされて待望のメインイベンター登場!ギラギラ輝くヘッドマークにシビレながらシャッターを切る。オッシャー!手応えあった!撮影後は恒例の勝利の雄叫びとハイタッチ。こうして2010年朝練シーズンは開幕したのだった。 |