先日、リバイバル運転されたあいづ。その現役末期は勝田電車区のサロ付き7両編成を使用して、常磐線のひたちと共通運用を組んでいた。そのため、最後の東北特急として伝統のヘッドマークくるくるを見ることができたのである(知ってる?)。 廃止を1週間後に控えたこの日、最後かもしれない晴れ予報に私は大学を自主休講。未明の国道4号線を磐越西線へ向けて意気揚々と激走していたのだった。郡山までは文句なしの快晴だったが、中山峠の上空は真っ黒なクソ雲に覆われており、先へ進むには撃沈のリスクが高い。やむなく平地の田んぼで編成撮りを決断し、時折飛来するちぎれ雲にビビリながら撮ったこの1枚だが、今思うと普通の写真である。 それから1週間後、栄光の国鉄特急色は同じ485系でも写欲ゼロ、デコのヘッドライトがない183系もどきの醜い赤銀ツートン、ビバあいづとなって磐越西線電化区間は私の地図から消滅したかに思われた。しかし、それからおよそ9年後、国鉄特急色は快速あいづライナーとしてまさかの復活を遂げた。だが、それもつかの間。快速あいづライナーは2004年8月限りで唐突に廃止となり、現在はさらに酷いあかべぇ編成での運転が続いている。485系が台無しのあんな汚ねえ色に塗ったくるぐらいなら、さっさと廃車にしちまえばいいのに。 |