蔵王連山をバックに東北本線を下るED75原色重連の貨物列車。まだこの頃はEH500や更新色などは存在せず、やってくる貨物は一部のパンダと呼ばれた試験塗装以外はすべて原色のED75であった。先頭を行く121号機は1984年秋に福島フルムーンのお召列車を牽引した名誉あるカマであるが、塗装の傷みがひどく、赤2号が色褪せてしまっている。今では原色のカマを撮ることさえ難しくなってしまい、ましてや原色重連を仕留めるなど相当の運と根気が必要である。数年後には更新色のED75でさえ貴重になる時代が来てしまうのだろうか? |