闇鉄。そんな言葉があるらしい。夜間に夜行列車の走行写真をデジの高感度で撮ることらしい。正直、興味ねえ。ハッキリ言って負け犬の遠吠えである。夜行列車は数少ないベストコンディションを待ち続け、バリ晴れの朝練で全身全霊魂込めて仕留めるものである。眩しい朝日が当たってナンボ。高感度などクソ喰らえ、感度ISO50か100のポジしか使わない私は今までそう思っていた。 しかし、この闇鉄、やってみたら意外と面白かった(笑)。闇鉄のみなさん、スミマセン。私が間違ってました。反省します、ハイ。天気も気にしなくていいし、場所もパニらず非常にお手軽お気楽。朝練と違ってハズシてもリターンマッチはいつでもいいので精神衛生上も好ましい。本極めカットにはなり得ないが、写真のバリエーションが増えるのはうれしい。 というわけで、試しにやった結果がこの写真。場所は赤羽駅。23時を過ぎ、霧雨が降る人影もまばらな祭日のホームでカメラを構える。23時14分、北陸定通。デジなので結果はすぐにわかる。ヘッドライトにも幻わされずピントもOK、シャッター速度が1/60sと遅いので若干ブレているが、まあ許容範囲内だろう。こうして私のライブラリーにも闇鉄の写真がストックされたのだった。しかし、正直言って魂込めて気合いで仕留めたバリ晴れの一発と比べれば所詮お遊び。どーでもいいっちゃあどうでもいい一枚であることには変わりないのであった。闇鉄は一枚で十分である。 |