鹿児島本線の有名撮影地、大野下−長洲。大野下駅から線路沿いに徒歩数分の首カックンストレートが有名だが、そこから踏切を渡った先のポイントがここである。200mm程度のレンズを使えば、バックに雑木林の緑を配してパンタを抜いてちょうど7両編成が直線に乗る。 前夜、福岡空港から九州へ上陸し、道の駅大牟田で○ヨ。体育の日の3連休初日は朝から抜けるような秋の青空。せっかくの青空なので、これをバックにオーソドックスな編成撮りを狙う。まずは次から次へとやってくるリレーつばめや普電で練習して、シャッターを切るタイミングをはかる。午前11時20分過ぎ、近くの踏切が鳴ると、勾配を駆け下りてくる赤いカマが見えた。私の67IIのファインダー右すみにはに小さなゴミが付いており、コイツが絶妙な役割を果たしている。ゴミの一点をひたすら気合いで見続けて、車輌の先端がゴミにかかった瞬間、シャッターを切る。そうすれば7:3編成撮りがバッチリ極まる。ファインダーの中を列車がジリジリと進んでくる。まだ早い。練習で電車のスピードに慣れた動体視力にはブルトレなど楽勝である。もうちょっと。あと枕木5本。ガシャコーン!手応えあった! 1週間後、現像から上がってきた220のスリーブには、赤い機関車に牽かれる6両の青い客車がバッチリ極まっていたのだった。 |