2010.10.30(土)更新
EF510北斗星
2010.10.30(土) 東北本線赤羽
Canon EOS 7D EF500mmF4L IS ISO100
雨ニモマケズ、撮ってきました
その場にはいたのはモチロン私だけ・・・


 台風14号が関東をかすめていった10/30早朝、毎度毎度の赤羽駅へ向かった。ターゲットはドシャ降りの雨の中を走る寝台特急北斗星。長玉で雨粒を圧縮して台風のドシャ降り感を強調する作戦である。ドシャ降りは非常に貴重な気象条件といえる。多くても年間数日。カラ梅雨だった今年は梅雨の時期にもサッパリ雨が降らなかった。ドシャ降りはバリ晴れよりもはるかにチャンスが少ないのである。
 自宅を出発して約1時間後、勢い込んでいつものホーム端へ到着するもやはり誰もいなかった・・・。当たり前である。こんな台風の中、わざわざ外に出てくる物好きはいない。外にいるのはせいぜい天気予報のTV中継ぐらいのもんだろう。しかし、こんな日に一生懸命仕事をせんでも普段から普通に予報を当ててくれた方がよっぽどありがたいと思っているのは私だけではないハズである。
 それにしても暗い。真っ暗である。台風の黒い雲の下、露出はほとんど上がらない。ISO100で1/125s、F4開放である。まぁよかろう。この角度なら1/125sでも止まる。いまだ低感度ポジをメインに使う私にとってデジでも感度を上げることには抵抗がある。基準感度をイジルのはどうにもならない場合の最終手段としたい。
 前走りの練習電車でアングルを最終確認し、本命北斗星を待つ。その間にも容赦なく雨が降りつけ、機材も私もビショビショである。ハッキリ言って苦行に近い。しかし、自分は濡れても機材は保護しなければならない。レンズの鏡筒にタオルを巻いて雨の侵入を防ぐ。防塵防滴仕様とはいえ濡らさないに越したことはないのである。
 数分後、上り列車接近を報せる警告灯が点滅し始めた。こんな台風でも定時運転である。日本の鉄道の正確さは素晴しい。荒川を渡った列車が見えた。ん?アレはもしかして・・・予想外の銀色である。これではせっかくのドシャ降りが目立たない。2/15両の確率がなぜ今起きる?しかし、どうしようもない。引き付けてシャッターを切る。即プレビュー拡大。やはり雨粒は目立たない。青釜との対戦は次回へ持ち越しとなったのだった。

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