奇跡の一瞬のこの一枚。佐世保行きのコイツを川棚−小串郷間で撮った後、返しのスジを撮る場所を探していると、にわかに東の山側の天気が怪しくなってきた。みるみるうちに山の上空が真っ黒になり、雷が鳴り始めた。しかし、私のいる海沿いは夕日が差していて雨が降ってくるような気配はない。そうこうするうちにだんだん列車の通過時刻が迫ってきた。ふと空を見上げると何と!虹が出ている!しかも二重の虹である!こんなチャンスは二度とない!急いで虹と車輌が一緒に入る場所を探す。際どいタイミングでなんとかサイドから撮れるガーター橋を発見し、あわてて撮ったのがこの写真。残念なのは重いという理由で50mmを持ってこなかったため、100mmでは編成全部が入りきらなかったこと。そして、フィルムスキャナで読み込むと外側の虹が見えなくなってしまったことである。原板のポジでは薄っすらと二重の虹が見えるのであった・・・。 |