最近、鉄より楽しいモータースポーツ撮影。7月末にもかかわらず、少し肌寒い宮城県のスポーツランドSUGOで開催されたSUPER-GT第4戦に出撃してきた。このスポーツランドSUGO、実は私にとって初めてレースイベントを観戦した思い出のサーキットである。1992年、この年限りで終焉を迎えたJSPC(全日本スポーツプロトタイプカー耐久選手権)を、当時まだ免許取り立てだったチバラギ青年はストレートエンドの1コーナースタンドから観戦していたのである。高低差73m、菅生名物の強烈な上り勾配ストレートを300km/hオーバーで駆け抜け、そこから一瞬で減速するグループCカーのスゴさにビビらされたのだった。あれから19年、思い出の菅生の地で再び熱い戦いが始まった。 金曜夜、7月に入って鉄でもサーキットでも毎週どこかでお会いしている気がする牛若丸親方邸に集合。5週連続モタスポ撮りの4週目となるらるご氏と3人で、深夜の東北道を村田IC目指して北上した。現地は朝からシトシト雨。クソ曇りよりはるかにマシなコンディションとはいえ、濡れながらの撮影はツライものがある。練習走行開始から数十分、すでにズボンのケツはビショビショである。午後からは新幹線を乗り継いではるばる遠征のbenkei親分も合流。撮り鉄活動そっちのけでモタスポ撮りに覚醒したbenkei親分は戦闘モード全開である。 その夜は仙台市内のビジネスホテルに宿泊した。鉄ヲタ活動ではつねにカーマルヨ、食事はコンビニ弁当の我々も、今日ばかりは国分町で上牛タン定食を食べて、翌日の決勝に向けて鋭気を養った。 未明、仙台の街は揺れた。午前4時少し前に震度4の余震が発生したのである。これには私もちょっとビビッた。そのせいで翌朝はまさかの寝坊。benkei親分のモーニングコールでたたき起こされた私はひたすら平謝りなのであった。みなさま、スミマセンでした・・・。 決勝は朝からドン曇りであった。天気予報では昼から回復に向かうといっているが、当たるハズがないのは言うまでもない。すでに小雨がパラついている。絶望的である。仕方がない、今日は普段できない撮り方にチャレンジするしかない。バリ晴れの日はついつい鉄でいうところの7:3編成撮り(単独走行のカッチリ止まった走行写真)に走りがちな私であるが、クソ曇りのこんな日は接近戦のドッグファイトを狙ってみた。このバトル狙い、やってみると意外と簡単だった。車の走行写真はタイヤがブレていないとスピード感が感じられず、カッコ悪いのだが、タイヤとホイールが見えにくいアングルなので、流す必要がない。AFフレームを狙いのマシンに当て続け、構図だけを考えて連写すればそこそこカッコええ写真が撮れたのである。モタスポ撮りの達人を目指して、今回もちょっとだけ成長した私なのであった。次戦は8月半ば、灼熱の鈴鹿サーキットである。 |