秋の鉄ネタ強化月間のこの週末、牛若丸親方、benkei親分、カマタ氏、らるご氏、私のリアル撮り鉄(≒キ○ガイ)5人組は、飯山線のDD16+旧客に後ろ髪を惹かれつつも、S-GT最終戦へ参戦するため、栃木と茨城の県境に位置するツインリンクもてぎを目指した。前戦富士ラウンドが台風被害によって中止になったため、チャンピオン争いがこの1戦の結果で確定する重要なイベントである。DD16も捨て難いのはやまやまだが、長野支社の汚物マークには出撃意欲を急激に減退させるだけの負の魅力があるのもまた事実である。 昨年12月からモータースポーツを撮り始めて約1年、レースイベント4戦をこなした結果、普通の写真はある程度撮れるようになった。しかし、それだけでは物足りない。撮り鉄では極限条件での一発を全身全霊魂込めて狙っている私である(←チョット言い過ぎ)。レーシングマシンという無機物にも魂が宿った姿を撮りたい。そこで今回はマシンを操るドライバーの視線を狙ってみた。必要な条件は2つ。斜光線とバイザーが上がっていること。予選最終セッション、夕方の低い光線が差し込むヘアピンで、ひたすらシャッターを切り続けた結果がこれらの写真である。ハンドルを最大に切って、鋭い視線でクリップを見つめるドライバーはマシンの魂そのものである。 その夜は場内の駐車場でマルヨとなった。普段から撮り鉄で鍛え上げた車上生活上級者の我々にとって、安全で便利なサーキットでのマルヨなど灼熱の九州や酷寒の北海道に比べれば楽勝モンである。日常生活よりも爆睡して、スッキリ翌朝を迎えたのだった。 しかし、翌日の決勝は朝から最悪のクソ曇り。ミルキーな灰色の曇り空に一気にテンション急降下である。そんなわけで、やる気が起きないこの日は、来たるべきベストコンディションに備えて、流しの特訓となった。1/30sでは打率が低過ぎ、1/90sでは流れが少ないため、シャッター速度は間をとって1/60sに設定。絞りはマシンのカラーリングに合わせて1/3段づつ調整し、ひたすらスロー流しを繰り返したのだった。約300打数20安打。打率067。来期は戦力外通告を受けるに違いない。2010年モータースポーツシーズンも残すところ1ヶ月。鉄よりも気になる週末である。 |