モータースポーツ写真第1段は灼熱の鈴鹿S-GT700km。カンカン照りの青空の下、2日間ひたすらシャッターを切り続けた結果を紹介する。 かつて私には撮り鉄以上にモータースポーツが好きだった時期がある。'80年代末から'90年代初にかけて、F1ではセナ、プロスト、マンセル、ベルガーの4強時代、グループCでは長きに渡って耐久王者に君臨したポルシェにジャガー、メルセデスが引導を渡し、日産、トヨタ、マツダの日本勢が台頭、グループAではR31GTS-Rが苦戦した憎きフォード・シエラを無敵のR32GT-Rが秒殺で周回遅れにブッチ切り、WRCではカルロス・サインツが駆るST165セリカGT-FOURがランチア・デルタを頂点から引きずり落ろした時代である。当時は15日間隔で発売されていたオートスポーツとレーシングオンを読みあさり、実際にグループCと始まったばかりのJGTC(今のS-GTの前身)をサーキットで観戦していたのだった。しかし、自分で車を運転し始めると、観る楽しみよりも走る楽しさに目覚めてしまい、夜な夜な山道を激走するようになってしまったのだった。 それから10数年、撮り鉄ではサンニッパやゴーヨンを日常的に使うようになった私だが、なぜだかモータースポーツを自分で撮ってみようという気はまったく起きなかった。しかし、まわりには鉄とモータースポーツを掛け持ちしている仲間がいた。機材もある。いつしか線路際だけでなく、サーキットの土手の上でもカメラを構えるようになっていたのは必然だった。火が点いたらあとはドップリはまるだけである。10数年の失われた時間を取り戻すべく、週末のレースカレンダーを調べるようになっていたのだった。 そんなわけで今回の鈴鹿S-GTは私にとってモータースポーツ撮り4戦目である。仕事が終わった金曜深夜、関東撮り鉄の大御所、牛若丸親方とともに東名を西へ向かったのだった。現地で関西の大御所benkei親分と三男将軍と合流。1日で16GBのCFカードを軽く使い切る地獄の1000枚切り特訓が始まったのだった。その過酷な特訓の成果がこれらの写真である。まだまだサーキット撮り素人の私は基本に徹して、鉄で言うところの7:3編成撮りをひたすら繰り返し続けたのだった。成果はもっとあるのだが、たくさん出すと飽きるので、これぐらいに留めておきたいと思う。 この勢いのまま次戦の富士ラウンドへ突入する予定だったのだが、台風4号の災害復旧のため、残念ながら開催中止・・・。次はどこへ行く? |